01  『四季清水』


清水の四季を描いた作品。磁土を石膏型を用いて鋳込みで起こして生地を制作。素焼きの後、当家伝来の呉須で下絵を描き本焼、さらに多彩な顔料で上絵を描き錦窯で仕上げている。
 

本企画のテーマを受け、幼いころから遊んでいた清水の四季を図案に選びました。作品サイズが大きかったため、4分割した陶板の1枚にひとつの季節を描き、四季を組み合わせました。季節の草花と清水の風景に紋様を合わせ、当工房の染付の技法で描いています。窯によって顔料の色の出方や表情が変わるので、何度も試行錯誤を重ね、でき上った作品です。

高木岩華  Ganka Takagi

 
1957年 京焼窯元 岩華の長男として生誕
1977年 先代岩華に師事
1993年 京焼・清水焼展 近畿通商産業局長賞
1995年 京焼・清水焼展 京都新聞社賞
1996年 伝統工芸士認定
2004年 五代 岩華を継承
2005年 中国景徳鎮国際陶磁博覧会招待出品
現在 京都伝統陶芸家協会会員