07  『鉄釉鉄彩文 道』


五条坂がテーマの作品。釉薬の発色を考え、今回の陶板のために調整した陶土を叩いてたたらにした。鉄分を含んだ釉薬を数種類用いて表現している。
 

62年間住んでいる五条周辺にはやはり愛着がありますからね。今回はそれを題材に選びました。作品作りにおいては周囲の影響を受けることもあります。今回、陶板作りは初めてだったので戸惑いがありましたが、イメージがなかなか浮かばなかったとき、訪れた信楽で目にした大きな陶板からヒントを得ました。作品を作り始めると面白く、楽しみながら作ることができました。

清水保孝  Yasutaka Shimizu

 
1971年父、清水卯一に師事 
1972年日本伝統工芸展 初入選
1973年日本工芸会近畿支部展
   近畿支部長賞
1977年同上 日経奨励賞
1981年同上 松下賞
1987年日本工芸会近畿支部展鑑査委員、
   以後鑑審査委員
1994年「藍釉銀彩亀遊文大鉢」京都府に収蔵
2009年 伝統工芸陶芸部会展 日本工芸会賞